旅のはじまりは、あなたのまちの近くにある林業地です。林業家の手で丁寧に整備された森には、多様な動植物が共生し、良質なスギ・ヒノキが何十年もかけて大切に育てられています。 伐採された木は原木の形で製材所に運ばれます。製材職人は木が腐らないように樹皮を取り除き、切り分け、乾燥させて、反りのない木材をつくります。その木材をつかって、木工所では職人が家具をつくり、建設現場では大工さんが家をつくります。 人と共に長い年月をまちで過ごした後、木は炭や肥料になって構成要素の一部は土に還り、一部は大気に放たれ、一部は雨水に乗って海へと運ばれて、それぞれの場所で新たな生命を育んでいきます。 山から街まで、様々な人が様々な場所で木と出会い、物語を紡いでいます。できることなら、土地を傷めず、大気を汚さず、生命を育み、人の縁を結ぶような、美しい旅にしたいものです。旅は道ずれ。よければあなたも私たちと共に、木と旅に出ませんか。